●農家 のうか
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諸子百家の一つ。農本主義を唱え,王公貴族といえども農民と同じく自ら耕織すべきことを主張した。その代表は,孟子と同時代の許行で,門人数十人とともに,農民と同じ生活をし,孟子らの為政者的生活を批判した(并耕論)。また農家は勤労を尊び,富の平均すべきを論じ,商業による利潤獲得を否定して,価格の同一化を説く。『漢書』芸文志によると,農家は農稷の官より出たもので,農業を勧めて民の生活を足らしめんとしたといい,その書として『神農』20巻,『野老』10巻などのほかに,農業技術を論じた『范勝之』18篇を挙げているので,農学にも詳しかったらしい。したがって今日伝えられる『呂氏春秋』中の上農・任地・辨土・審時の4篇にみえる土壌学および耕作・播種・施肥あるいは農作物および栽培方法などの農業技術論も,農家者流に属するものであろう。また『礼記』月令などの農時暦にもとづく考え方も,農家の唱えたものであろう。