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●ノイン=ウラ古墳 ノイン=ウラこふん

アジア モンゴル国 AD 

 匈奴の都城があったと思われる遺址。モンゴル人民共和国の首都ウラン=バートルとキャフタ間に位置する。1924〜25年,カズロフ率いるソ連学術探検隊により発掘(ただし,200基余の古墳中おもなもの10基)。匈奴文化の実態を知る貴重な資料を提供。匈奴が騎馬遊牧民族の機動的特性を発揮して,スキト=シベリア系・イラン系・中国系など世界各地の優れた文物を受容し,たとえ一部支配階層でも高い文化を享受していたことは注目される。スキト=シベリア系では,種々の装飾をほどこした毛織物類の文様からギリシア→スキタイ(サルマティア)→ミヌシンスク→匈奴の伝播経路をもたどれる。中国系では,容器・装身具・玉器・漆器などの贅沢品のほか,多種多様の絹布類が発見されている。これらの絹布は,贈与・貢献・交易の名目で漢から入手,ほかの大部分は交易の資として他地域へ転売された。なお漆器に前漢末の建平5年(前2)の銘文のあるものもみられる。