●ノイローゼ
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神経症ともいう。ノイローゼの概念は,神経系の機能障害という把握から,心理的な原因にもとづく疾患という把握へと,歴史的に変遷してきた。心理的な原因としては,現実的な困難自体が大きい場合と,個人の人格の健康さに問題がある場合があり,前者を環境神経症,後者を性格神経症と呼ぶ。ノイローゼの症状として最も普遍的なものは不安である。不安以外にも,さまざまな精神症状や身体症状を呈し,特殊な症状にもとづいて,いくつかの臨床類型がなされている。不安神経症・心気症・ヒステリー・強迫神経症・恐怖症・抑うつ症・妄想反応などがある。ノイローゼの発生機制については,精神分析的な適応論,内分泌的な心身の平衡論,自律神経の不均衡論,精神生物学的理論,森田理論のいう精神交互作用論,学習心理学理論などさまざまの理解が試みられている。その理解に従って,治療法もさまざまである。精神分析,そのほかの精神療法・自律訓練・催眠療法・薬物療法・行動療法などがある。