●能阿弥 のうあみ
アジア 日本 AD1397 室町時代
1397〜1471(応永4〜文明3)室町時代の画家。姓は中尾,法名は真能,号は鴎斎,または春鴎斎。将軍家の雑用をつとめる同朋衆として足利義政に仕え,中国から渡ってきた書画骨董の鑑定や蒐集を行い東山文化形成の上で重要な役割を果たした。この時代に能阿弥が鑑定し,将軍家に収めた書画骨董は『東山御物』として貴重なものである。画家としては周文について水墨画を学んだと伝えられている。そして息子の芸阿弥(名は真芸,1431〜85)・孫の相阿弥(名は真相,1472〜1525)の三代にわたり“阿弥派”という流派を形成した。能阿弥の画風はやわらかく繊細だが,力強さには欠けている。代表作は『白衣観音像』である。また和歌にも優れ,連歌もたしなみ,宗祇が編さんした『新撰菟玖波集』にも取り上げられている。さらに,茶道にも通じ,足利義政に茶の宗匠として珠光を推したりもした。彼が鑑定し集めた作品について著した『君台観相帳記』は相阿弥がまとめた。