●野遊び のあそび
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3月〜4月にかけての特定の日に,家族や近隣・村落の人々が,うちそろって山野に登ったり浜辺に下りて共同飲食し,1日を楽しく過ごす年中行事。地方によって山遊び・山がけ・磯遊び・浜下りなどの名称をもつ。山遊びの場合は3月3日や卯月8日(4月8日),磯遊びの場合はほとんど3月3日で,ともに節供行事の一環をなしているところもある。この行事は,行う時期が全国にほぼ共通する点からみても,農業や漁撈の開始を迎えるにあたり,山野や浜辺で神を迎え祭祀すると同時に,人びとも春の新鮮な鋭気を養うことにその本質があったと考えられる。一部の漁村では,この日をもって磯の口明けとするところがある。今日,都会でもますます盛んになっている花見や潮干狩の習慣は,本来この野遊びの伝統に根ざすものである。また古代日本や東アジアの山岳地帯に分布するかがいの習俗も,この行事と系譜的につながるものと考えられる。
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