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●粘土板文書 ねんどばんもんじょ

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 古代メソポタミアを中心に古代オリエント世界で楔形文字の書写に使用された粘土板の総称。ティグリス・ユーフラテス両河地方に豊かに産する良質の粘土に文字を葦の筆で押刻することを考案したのはシュメール人である。粘土板文書は,前3000年ごろから紀元直前まで発見され,形状は長方形がふつうで,正方形・円形のものもみられる。円形状の粘土板は一般に習字の練習用に用いられた。板状ではないが,円錐状・多角柱・釘形・樽形,エラム地方では砲弾状のものもみられる。大きさは一辺が60cm大のものから1cm程度のものまで多様である。文書の内容は,会計簿に相当する行政経済文書が圧倒的に多く,このほか叙事詩・神話,神および王への讃歌・討論詩,諺などの知恵文学,辞書的な多数の語彙表・文法書・国王銘辞・王朝表・天文学・数学その他さまざまな語録が知られている。現在まで約40万個の粘土板が発見され,日本にも1,000個近い粘土板文書が将来されている。