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●涅槃宗 ねはんしゅう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国仏教の一宗派。主要な大乗涅槃経の一つである『大般涅槃経』40巻(『大涅槃経』『北本涅槃』などと略称される)を依所に〈一切衆生悉有仏性〉(生きとし生けるものには,本来仏陀になれる可能性が備わっている)を基本的理念とする。中国仏教は南北朝時代ごろになると,漢訳仏典の研究が本格化し,諸学派が形成され本宗もその一つである。『涅槃経』の研究は法顕が訳した『ナイオン※注1※経』6巻(418年,ナイオン※注1※は涅槃と同義)を道生が研究したのに始まり,その後中天笠の曇無讖(どんむせん)が『大般涅槃経』を漢訳,これが南方に伝えられ,改訂され36巻の『南本涅槃』が完成する。以後,慧厳(えごん)・慧観・慧静・曇無成らによって『涅槃経』の研究は急速にすすみ,この結果中国仏教史上最初の学派である涅槃宗が形成されたが,唐代に天台宗がおこるとそれに付随していった。日本へも伝えられたが,独立するにいたらなかった。

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