●熱帯低地 ねったいていち
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熱帯気候に属するアマゾン川流域やコンゴ川流域などの低地。高度2,000〜3,000mのメキシコやアンデスの高原,エチオピア高原などの熱帯高地は,気温の逓減率(高度100mにつきほぼ0.55℃の割合で気温が低下する)の関係で常春の山地気候を示すので,ここに人口が集中している。これに対して,熱帯低地の赤道無風帯に支配されるところは,年中高温多湿な気候のため,常緑広葉樹の多様な樹種よりなる熱帯雨林が繁茂する。この地域は,人間の精神的・肉体的活動にとって好ましくなく,熱帯風土病の流行する不健康地も多い。したがって,東南アジアの水田地域と,一部の地域での天然ゴム・ココヤシなどのプランテーションを除いては,開発が進まず,原始的な焼畑耕作がわずかの人口を支えるのみであった。しかし,近年,衛生状態の改善などによって,この地域でも人口が急増し,熱帯林の開発が急速に進みつつある。そのため,熱帯林の重要性が見直されてきている。