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●根来寺 ねごろでら

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 盛時二千有余の堂坊が秀吉に焼かれた紀伊の真言宗名刹。根来山根来寺という。和歌山県那賀郡岩出町根来にあり正しくは大伝法院。新義真言宗大本山。高野山中にあって大伝法院をおこした覚鑁上人が金剛峯寺との争いから根来に移り神宮寺を開いたのが始まり。大伝法院ものちに根来に移り教義も別立となった。この1290年(正応3)が,古義新義真言宗分離の年とされている。中世を通じ新義真言説の発展は著しかったが,1585年(天正13),秀吉によって全山焼亡に瀕した。その後,徳川頼宣や綱吉の帰依した隆光の活躍で復興,寛政以降明治にいたるまで豊山・智山両派交替で住職が入山。現在は智山・豊山両派ともに新義を冠して名のることはないから,根来寺のみが新義派の呼称をつづけている。平安末期につくられ1515年(永正12)再興の多宝塔は,俗に根来の大塔と呼ばれ金剛峯寺が失った空海招来の唐形式をとどめる貴重な建築。根来僧兵の活躍でも知られる。