●鼠浄土 ねずみじょうど
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おじいさんが団子を落とすと,地面の穴に入ってころげて行く。おじいさんも団子を追いかけて穴に入って行くと,そこでは鼠が餅つきをしており,おじいさんは団子の礼に財宝をもらって帰る(あるいは,おじいさんが猫の鳴く真似をすると,鼠は逃げ出し,おじいさんは残された財宝をもち帰る)。それを見た隣のおじいさんが真似をするが,失敗をしてしまうという昔話。鼠の国という1種の異郷と人間との交渉を主題とする昔話であり,同様のものとして「地蔵浄土」がある。地底の鼠の国に富が隠されていると考えることには,鼠が穴を掘って生活するという習慣はもちろんであるが,鼠を神や神のお使いとする観念が関連しているのだろう。鼠が大黒様のお使いであるということは広く聞かれるし,鼠の年取りといって,正月に餅や米を置いて鼠に食べさせる風がある。また,正月には鼠のことを忌(いみ)言葉でヨメゴドノ・フクジョッコなどと呼ぶことも広く聞かれる。