50音順    検 索

●ヌルジュ

AD 

 第二次大戦後,トルコにおこったイスラーム宗教改革運動。東部アナトリア出身のセイディ=ヌルシーによって提唱された。ヌルジュとはヌルシーの著作『光明(ヌール)の書』を信奉する者,といった意味である。ヌルシーの主張は以下の三つに分類できよう。[1]西欧文明の影響により卑俗化したトルコ共和国の現体制は全面的に否定されなければならない。[2]イスラーム教にはタリーカと呼ばれる諸教団が分立するが,これらの普遍性に欠ける教団には基礎を置かず,全世界のイスラーム教徒を組織化の対象とする。[3]ただコーランとシセリーア(イスラーム法)にのみもとづく「イスラーム世界国家」の設立を意図する。ヌルジュの組織はトルコだけでなく,アラブ諸国・パキスタン・西ドイツにも支部をもっている。1950年代から1960年代にかけて,トルコ政局に大きく影響したが,1971年の軍部による政治介入後は,地下活動を行っている。