●ヌーリーヤ学院 ヌーリーヤがくいん
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セルジューク朝から独立したシリアのザンギー朝の名君,ヌールッ=ディーン(在位1146〜74)は,文武両道に秀でた人物であり,とくに教有活動においては後世に多大な貢献をなしている。彼は十字軍,エジプトのファーティマ朝のシーア派思想に対して,人々が知的武装をするために,アレッポ・ダマスカスに一連の学院を創設している。これらの多くにヌーリーヤの名が冠されているが,最も有名なのはダマスカスの大ヌーリーヤ学院である。13世紀の旅行家イブン・ジュバイルは,これを〈世界最高の高等教育機関の一つ〉と称賛している。ハナフィー派法学の教学を主体としたこの学院は,1168年に創立された寄宿制高等学院で,ウマイヤ・モスクの南東半マイルの地区に現存している。ヌールッ=ディーンは学院を創始するにあたり,種々の基本財産を寄贈し,その経済的利益によって子弟の無料教育を行った。この方式は,のちに伝統的に踏襲されていくことになる。