●認知 にんち
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人間や動物がもっている行動を制御するのための生物学的ソフトウェアの総称的概念である。アメリカの認知科学者ノーマンによると,認知は心の統一された中枢部にかかわる働きで,感覚・知覚・学習・記憶・行為・技能・思考・感情・意識・信念体系・発達の11の反応機能に加え,これらと外界との相互作用により積極的に構築されたものと考えられている。しかし,定義のあいまいさのため,一般的には心の知的活動に限定して,行動制御の働きをもち,種々の処理水準をもった媒介過程と考えられている。したがって,認知は,感覚・運動・記憶・言語などの系から影響を受ける思考・推理・問題解決の過程と考えると理解しやすい。ただ,これらの過程は,生物学的システムであるから,遺伝的制約をもつと同時に,発達・感情・動機づけにより可逆的でもある。〔参考文献〕大山正東洋編『認知と心理学』認知心理学講座1,1984,東京大学出版会