●人形 にんぎょう
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人体をかたどったもの一般をいう。玩具の人形をはじめ祭礼の人形やカラクリ人形・人形芝居のデクなど,日本には伝統的な人形が非常に発達している。その起源には信仰上用いられたものが想定される。すでに縄文時代の土偶にも多様な性格が認められ,今日も各地に人形を用いる儀礼が多く残されている。信仰人形には,人体に宿る魂を移転するのに用いる「ひとがた」と,神像・偶像といえる神霊の依り代がある。後者のうち,仏像や神像彫刻などは人形とはいい難いが,民俗神の山神・道祖神・オシラ神・恵比須・釜神・船霊・便所神などに人形と呼ばれる像が多くある。日本では近世以降,雛人形などが工芸的に発達し,各地には郷土玩具と呼べるような土人形・張子人形・コケシなどが発達する。一方,年中行事には,祓いの人形の性格をもつ流し雛・大祓いのひとがた・虫送りのサネモリ人形・疫病送り・道祖神などの人形が今日もつくられ用いられている。