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●庭田植 にわたうえ

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 小正月に,田植えのまねごとをする地方があるが,この田植えを庭田植え・サツキ・サツキ祝いなどといい,予祝行事である。屋敷の一角や実際の田で,雪をかきならして,籾殻をまき苗にみたてた藁や松の小枝をさして,田植えの所作を演じたりする。例をあげてみると,新潟県新発田市ではまずサツキに先立って田打を正月2日に行う。年男が,田に鍬をかついでいき,田にクロをつくるまねをして,その年の恵方を向いて2,3鍬をうつ。小正月の朝に,サツキといって藁を田にさし,田植えのまねごとをする。もともと,庭田植えは,年男の一家の主人がするものであったとみられるが,なかには若衆や子供が集団で行い,一種の郷土芸能化したものもみられる。青森県八戸市のエンブリのように,風流化すると,豊年を予祝する祝い唄をうたい,踊りながら家々をまわるようになったり,門づけ芸に近くなったものもみられる。