●ニューコメン
ヨーロッパ 英国 AD1663 後期スチュアート朝
1663〜1729 イギリスの鍛冶屋・鉄器商。大気圧機関の発明者。当時坑道が深くなって出水が絶えなかった鉱山の排水ポンプ駆動機の開発に着手した。1705年に着想された彼の機関は,蒸気を発生するボイラーとシリンダーとの分離を特徴とし,まずシリンダー内に蒸気を送り込んでピストンを押し出し,次に冷水ジェットで蒸気を凝縮させることによってシリンダー内の圧力を急に低下させて大気の圧力でピストンを元に押し戻すという方式であった。このピストンの往復運動が中心を固定した梁を通じて排水ポンプに伝えられる。しかしその製作にあたって,1698年にセーヴァリが「火の力で水を揚げるあらゆる装置」の特許を取っていたため,その特許権使用の契約を結ばなければならなかった。1712年大気圧機関の開発に成功して蒸気機関開発史上に一つの画期をなし,その機関は炭坑で排水用に広く用いられた。その熱効率の悪さなどの諸問題はウォットによって克服された。