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●日本浪曼派 にほんろうまんは

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 亀井勝一郎・保田与重郎・神保光太郎・中谷孝雄・中島栄次郎・緒方隆士・太宰治らが昭和10年代に興した文学・美学運動,ならびにその機関誌(1935年3月創刊,1938年3月終刊)の名称をいう。プロレタリア文学運動の壊滅による文学界の暗い空気を一掃し,日本文学を建てなおそうと,新しい浪曼主義を標榜して始められた。その思想のよりどころは,ヘルダーリンを中心とするドイツ=ロマン派の美学と日本の中世美学との結合であって,それまで閑却視されてきた日本の古典・古美術に関心を深めて,「日本精神」の復活を主張した。それはのちにファシズムと結びつき,ことに雑誌廃刊後の保田らは林房雄と組んで,「新日本文化の会」や「大東塾」などに加わった。日本浪曼派は主として批評による啓蒙活動にその成果を収め,とりわけ保田の『日本の橋』(1936)・『英雄と詩人』(1936)・『戴冠詩人の御一人者』(1938)などは当時の青年層に大きな感銘を与えた。