●ニャキュサ族 ニャキュサぞく
アフリカ タンザニア連合共和国 AD
タンザニア南西部,マラウィ湖北岸に住むバンツー語系部族。人口約15万人。農耕を営み,バナナ・豆・サツマイモ・穀類を主食とし,牛を飼育している。この地に文化をもたらしたと伝える神話上の文化英雄キャラ・ルウェムベの直系の子孫が,ニャキュサの領土の繁栄を宗教的にコントロールする神聖王として君臨する。ニャキュサの領土は多くの首長領に分れ,この神聖王と系譜的つながりをもつ首長たちが各々統轄する。父系出自をたどる親族集団が,牛の管理と交換,嫁のやりとり,財産の相続,儀礼の実施などに携わるが,地縁的基盤はもたない。地縁集団としては,年齢を村落の構成基準とした年齢村の存在が大きな特徴になっており,この年齢村は同年配の男性たち,およびその妻たちと思春期前の子供たちからなる。祖先祭祀・妖術・邪術信仰などが伝統的な宗教であるが,キリスト教もかなり浸透してきている。