●日本文徳天皇実録 にほんもんとくてんのうじつろく
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日本古代の歴史書の一つ。『続日本後紀』の後を受け,850年(嘉祥3)より858年(天安2)までを編年体で記す。六国史の第5番目に位置する。巻首に序文があり,それによれば,871年(貞観13),清和天皇の勅命により編さんを開始,途中天皇譲位のため中断があったが,陽成天皇の代に再開,879年(元慶3),藤原朝臣基経(ふじわらのあそんもとつね)・菅原朝臣是善(すがわらのあそんこれよし)らによって全10巻が完成し奉進された。記載内容は,文徳天皇一代のあいだの出来事であるが,従来の国史に比べ政治的な関心が減少する傾向がある。古写本には,内閣文庫所蔵慶長19年写本・大東急文庫所蔵慶長写本・天理図書館所蔵室町末期写本等があるが,これらはすべて1515年(永正12)の三条西実隆筆写本に由来している。注釈書では,河村益根著『文徳天皇実録集解(もんとくてんのうじつろくしっかい)』などがある。