●日本の護符 にほんのごふ
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魔除けなどを目的として用いられるお札の類は,仏教・道教・陰陽道の信仰にもとづいたもので,それらの影響をうけ形式化したものが多く,牛王宝印・陀羅尼などが用いられる。熊野の牛王は有名で,カラスの群れの中に牛王宝印の四文字をあしらっており,九州の英彦山では鷹の絵をあしらっている。これらは悪疫・天災・盗難などを防ぐ霊力をもつと信じられ,寺社でこれに類するものを発行しているところは多く,目的に応じて用いられる。竹の先端につけて道切りのために辻に立てたり,田の虫除けとしたり,身につけたり,門口に貼ったりする。桑や南天で作ったミニチュアの槌や臼などを災難除けとして腰につけさせたり,ニンニクを麻糸で通したものを魔除けとして首にかけることも行なわれている。氏神の小石を拾ってきて旅のお守りとするのもこれと同じ趣旨であり,沖縄ではオナリ神信仰を背景として旅に出る兄弟が姉妹の髪の毛を帯行する。