●日本金石学 にほんきんせきがく
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金石学とは,金属や岩石類に刻まれたり鋳出された文字,すなわち墓誌や記念碑・扁額などの銘文,あるいは鐘銘・石塔銘・鏡銘・経筒銘・刀剣銘など,いわゆる“金石文”を考証・研究する学問である。日本における金石学の歴史は浅く,本格化したのは近世以降。江戸時代後期,中国清朝の考古学の影響を受けた屋代弘賢・狩谷エキ※注1※斎・伴信友らが出て,金石文の考証学的研究を進め,近代に入ると,三宅米吉・木崎愛吉・喜田貞吉・山田孝雄らが,その所刻遺物に研究を及ぼし,史料学の一部門となった。しかし金石文のなかには,その解読によって意味内容が論理的・感覚的に了解される史料が多く,表現や技法の変遷もたどれるため,古文書学・考古学・歴史学をはじめ,美術・工芸史などにいたるまで貴重な史料を提供し,金石学自体一つの学問であるとともに,多くの学問の補助科学ともいえる。
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