●日知録 にっちろく
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明末清初の学者顧炎武の著作。32巻。清朝考証学の祖といわれる顧炎武が三十余年を費やして著したもので,1695年(康煕34)門人潘耒(はんらい)によって出版された。読書の間に得た雑感を千余の課題に分けて随筆体に書かれているが,論ずるところは多岐にわたっている。『日知録』はとくに項目を立てて分類してないが,『四庫提要』によれば経義・政事・世風・礼制・科挙・芸文・名義・古事・史法・注書・雑事・兵・外国・天象・術数・地理・雑考証などの部門に分類してある。なかでも歴史に関することが非常に多く,明代の制度や社会経済について述べた箇所は史料としても重要な参考となり,そのほか社会百般の事象に対する鋭い見解と識見は中国歴史研究者の必読の書とされている。その注釈書として道光年間に黄汝成の編した『日知録集釈』が最も精確とされ,補篇として『日知録之餘』4巻がある。