50音順    検 索

●日満議定書 にちまんぎていしょ

アジア 日本 AD1932 昭和

 1932年(昭和7)9月15日に調印された,日本が満州国を独立国家として承認するに際しての両国間の協定。満州国建国の際に関東軍司令官兼駐満特命全権大使兼関東州長官として赴任した武藤信義と,満州国国務総理鄭孝胥との間で調印されたこの協定は,次のような内容のわずか2カ条であった。満州国は,[1]従来の日中間の条約等の契約による日本の既得権益を承認し尊重する。[2]日満の共同防衛のため,日本軍が満州国に駐屯することを認める。しかしこの協定には,秘密文書が伴っており,そこには満州国成立時に執政となった溥儀(のち満州国皇帝)が関東軍に約した,満州国が国防・治安維持を日本に委託しその経費を支弁すること,日本人を満州国参議や官僚に任命することなど,事実上満州国が日本に従属することを明確にする内容が明文化されていた。日満議定書は調印即日発効したが,これは国際連盟派遣のリットン調査団が報告書を公表するよりも先に,満州国承認を既成事実化するために急がれたものであった。