●ニーダム
ヨーロッパ 英国 AD1923 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1923〜 イギリスの社会人類学者。オックスフォード大学で博士号を得る。現在同大学教授。インドネシアのペナン社会を調査したが,その報告よりも世界中の「未開」社会についての文献に基づく再分析が彼の業績の多くを占めている。ニーダムはラドクリフ=ブラウンの流れをくむ機能主義的人類学に飽き足らず,早くからレヴィ=ストロースの構造人類学的手法を取り入れ,縁組を中心に据えた社会構造論や,象徴的分類体系に関する論考などを発表してきた。また,社会を精神的な体系とみなし社会人類学を人文科学と規定したエヴァンズ=プリチャードの懐疑論的傾向を推進し,実体的普遍概念批判を基調にした比較の問題にも言及している。主著には『構造と感情』(弘文堂),Belief, Language and experience(1972),Remarks and Inventions(1974)などがある。