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●西川如見 にしかわじょけん

アジア 日本 AD1648 江戸時代

 1648〜1724(慶安1〜享保9)長崎に生まれた江戸時代中期の博学で知られる思想家・天文学者。儒学に通じ,暦学・数学・天文学などを林吉左衛門・小林義信らに学んだ。『天文義論』にみる天文説は,儒教的自然観にとらわれながらも実証主義的見解に説き及んでいる。『町入嚢』『百姓嚢』は百姓町人の心得を随筆ふうに説くもので,貨幣の円滑な流通と分配の普遍について自説を述べ,後世までかなり受け入れられた書物である。如見の名を高からしめた著に『華夷通商考』2巻がある。上巻は中国,下巻で朝鮮・琉球などを外国,占城など11カ国を外夷として述べ,さらにオランダ人の往来する35カ国につき,日本からの道程・気候・物産,日本との貿易関係などを記載。文章簡潔ですこぶる読みやすい。1695年(元禄8)に初刊,のち増補版として1708年(宝永5)に再刊。内容はいくつかの書冊を参考にしすべて如見の創作とは言えないが,鎖国体制下における初の本格的外国地誌・貿易関係書である。