●ニコラウス5世 ニコラウスごせい
ヨーロッパ イタリア共和国 AD1397 両シチリア王国
1397〜1455 最初の〈ルネサンス〉教皇(在位1447〜1455)。北イタリアのサルツァナで生まれる。ボローニアの司教・枢機卿を経て1447年教皇となる。政治・外交の手腕に優れ,ドイツ皇帝との関係を調整し,1446年ヴァーゼル公会議における教会分裂を最終的に終わらせる。1448年フリードリヒ3世とウィーン協定を結んで教皇の権利を回復し,1452年彼を神聖ローマ皇帝として戴冠させ,教会の自主独立を達成する。他方では深い学識をもち学問・芸術を保護・奨励した。詩人・芸術家・学者などを招いて古写本の収集,古典の研究を進め,莫大な資金を投じて数千冊の貴重図書を蔵するバチカン図書館を創設した。またローマ市の美化に務め,バチカン宮殿・ローマ市内の教会・記念建造物などを改造・新築する。しかし1452年教皇打倒の陰謀が企てられたり,オスマン=トルコに対する新十字軍の呼びかけが失敗するなど失意のうちに死亡。