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●ニザーム=アルムルク

アジア イラン・イスラム共和国 AD1018 ガズナ朝

 1018〜1092 イランの東北部,ホラーサーン地方に生まれた政治家であり学者でもある。セルジューク朝(1038〜1194)の第2・第3のスルタンに仕えて手腕をふるった名宰相として歴史的に名高い。私兵を擁し,セルジューク朝の行政・軍事の実権はスルタンではなくてこの宰相の手中にあったと言われるが,バグダードをはじめ,ニーシャプールヘラート,そのほかに自からの名を用いたニザーミーヤ学院を設立し,主として神学・法学・文学教育に力を入れ,イスラーム文化振興に貢献するところ大であった。自らも『政治の書』という作品を著し,このなかで君主と政治のあるべき姿を,多くの史実・逸話を交えて語っている。作品は格調高いペルシア語散文作品の傑作と評され,また貴重な歴史資料とも言われている。熱烈なスンナ派教徒であった彼は,シーア派の過激分派であるイスマーイール派の活動を弾圧したため,同派の信者の凶刃に斃れた。