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●新枕 にいまくら

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 男女の初めての契り。またその儀礼化したもの。古くは男が女のもとへ通い,妻方の親が婿を認めることで婚姻関係が成立した。しかし平安中期ごろから新枕の儀式が定着してくると,婿が妻方の族員として迎え入れられるのにさまざまな手続きを経た。まず「ケシキバミ」といって,妻方の父親が婿に求婚をほのめかし,これに応えて婿は女の家に「文使い」を遣った。女からの返事があると(後に省略される),松明をかざして婿行列の出立となる。松明の火は女の家の燭台に点火され,三日後「火合せ」といい大炊殿(おおいどの)のカマドに移された。婿が新婦のいる帳の中に入ると衾覆人が衾をかける。翌朝,新婿は自宅に帰りまたその夜の再会を約して文を送るが,これを「後朝の別れ」「後朝の使い」といった。こうして三日間通って「露顕(ところあらわし)」の日に「三日餅(みかひのもち)」を共食し,婿は妻方の一員と認められた。