●南洋 なんよう
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正式な地理的用語ではないが,日本の南にある海とくに熱帯海域をさして「南洋」という呼び方は,明治以降一般化していた。1914年,第一次世界大戦後に国際連盟から旧ドイツ領のマーシャル・マリアナ・カロリン各諸島の統治を委任されてからこれを「南洋群島」と呼ぶことになり,そのころから現在のミクロネシアの地域すなわち赤道以北,日付変更線以西の部分を南洋と呼ぶことが定着した。しかし,以前から言われたもっと広域な範囲の南洋といういい方と区別するために,この南洋群島を中心とするミクロネシア付近を「内南洋」または「裏南洋」,それよりも西南方のフィリピン・セレベス・ボルネオ・ジャワからシンガポールに至る範囲を「外南洋」または「表南洋」と呼ぶこともある。なお,現在では「南洋」という呼称そのものがほとんど用いられなくなった。