●南部植民地 なんぶしょくみんち
ヨーロッパ 英国 AD
イギリスが17世紀から18世紀にかけて北アメリカ南部に建設したヴァージニア・メリーランド・ノース=カロライナ・サウス=カロライナ・ジョージアの五つの植民地の総称。ニューイングランド植民地が政治的・宗教的自由を求めて建設されたのに対し,南部植民地は,金鉱を求めたり農業を行うための土地を求めて植民が行われた。いずれも私領主植民地として発足しのち王領植民地となった。政治機関としては,国王または領主により任命された総督・総督によって選ばれた参議院,植民地住民の選挙で選ばれた代議院があった。地方自治制度としてはカウンティ制が発達した。経済的には年期契約移民や黒人奴隷に依存するプランテーションが発達し,ヴァージニア・メリーランドではたばこが,サウス=カロライナやジョージアでは藍や米が栽培された。近代的工業はほとんどなく,製粉・製材など農産物加工業が盛んであった。