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●南蛮屏風 なんばんびょうぶ

アジア 日本 AD 

 安土桃山から江戸初期に,南蛮人(ポルトガル人など)の渡来や日本の町を歩く様子などを描いた屏風絵の総称。西洋画の技法の影響を受けた,いわゆる洋風画ではなく,伝統的な墨画彩色の技法で描かれる。そのモチーフは,左隻に南蛮船の入港と荷揚げ,右隻に日本の町を歩く南蛮人を描いたものと,左隻に外国港を出航する南蛮船,右隻に日本の港へ南蛮船が入港し荷揚げと町をいく南蛮人とを描いた「南蛮交易図」のほかに,「泰西風俗図」がある。これは,左隻に外国での奏楽などの風俗を描き,右隻は入港・荷揚げ・南蛮人を描いたものである。今日に残る南蛮屏風は,これらのモチーフで描かれ,しかも似た構図が多く往時は大量に制作されたのではないかと思われる。その画家はほとんど不明だが,南蛮人やその船・商人などに当時広く興味が寄せられていたのであろう。宮内庁・東京国立博物館・神戸市立南蛮美術館などに所蔵の南蛮屏風が著名である。