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●南原繁 なんばらしげる

アジア 日本 AD1889 明治時代

 1889〜1974年(明治22〜昭和49)大正・昭和時代の政治学者。香川県生まれ。東京大学で政治学を小野塚喜平次について学び,卒業後,内務省に入り,社会保険その他に努力,富山県射水郡長をつとめたが退職。1921年(大正10),東京帝国大学助教授となり,渡欧して政治学を学び,1925年,教授となり,政治学を講ずる。彼は内村鑑三の影響を受けた無教会派プロテスタントで,自由主義的立場を堅持してゆずらず,丸山真男らを育成するとともに,1943年『国家と宗教』を刊行して,ナチズムへの批判を展開し,1945年(昭和20)3月,東京大学法学部長となり,太平洋戦争終戦工作にも尽力した。1945年(昭和20)12月,東京帝国大学総長となり,占領下において学問の自由と独立をとき,その講演集は愛国的でフィヒテを思わせるものがあり,吉田首相と対立している。彼は護憲の立場を貫ぬき,東大総長後は学士院院長となり,日本政治学会の理事長ともなっている。著書に『南原繁著作集』(岩波書店)10巻がある。