●南都七大寺 なんとしちだいじ
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平城京域およびその周辺にある七つの大寺院の総称。南都六宗の語も広く行われたように,南都は奈良と同義である。奈良という旧都にある七つの大寺,というより奈良時代に寺勢盛んであった都城内外の七つの大寺ととらえられよう。一般には,東大寺・興福寺・元興寺・大安寺・薬師寺・西大寺・法隆寺の七寺をそう呼んでいる。この呼称は奈良時代に始まっているが,七カ所そのものは時代により異動がある。斑鳩の法隆寺を除き,西ノ京の唐招提寺を入れる説。西大寺・法隆寺を除いて新薬師寺・弘福寺を入れて七大寺とする説もある。政府,貴族から恒常的な恩典を左右されたり,法令的措置に位置づけられたものとするよりも,自他ともに認め合った世俗的勢力をも加味した格であり貫録を誇示したものであろう。平安時代になると,初瀬詣(長谷詣)のように七大寺巡礼も始められ,寺院と人間の接触の幅がひろがった。総じて仏教文化財の宝庫である。