●南天 なんてん
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中国に原産するメギ科の常緑低木。日本では暖地に野生状態のものがみられる。幹が竹に似ているので南天竹ともいう。茎は2mぐらいで直立し,少数の枝を出し枝打ちしない。群生し葉は茎の頂に近く集まって互生し,3回羽状の複葉が出,秋には紅葉し,柄の基部にある関節の部分から離れ落ちる。6月ごろ,茎の頂に直立する円錐形の花弁に小さな白い6弁の花が集まって咲く。果実は7〜8mmの球形で,冬には赤く熟す。初冬から正月にかけて,その実と葉は彩りを添える飾りとして珍重される。観賞用として庭木,鉢植,切り花として喜ばれている。昔から祭事にもよく用いられ,贈答に赤い実を用いたりした。漢方薬としても用いられ,白南天の白実を乾燥させ煎じて飲むと,せきどめ,ぜんそく,百日ぜきにきく。茎の太いものは径10cmもあり,黄色の美しい材で床柱に用いたりする。白南天のほかには,淡紫色実の藤南天,小葉が密生し切り花に適した笹葉南天などがある。