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●南船北馬 なんせんほくば

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,主として華北では,山地・丘陵が多く,河水も比較的に少ないので,人間の移動や物資の運搬には,主として馬が使われ,そのほか牛,ロバも利用される。これに対して,淮水以南の華中・華南では,山地も老年期の丘陵性のものが多く,その上雨量も多いので河川,湖沼,低湿地が多く,水路(渠・運河・クリークなど)も発達していて輸送機関の中心は船である。ことに上海,南京を中心とするデルタ地域や広州付近はクリークが網の目のようにはりめぐらされて輸送や灌漑,排水に重要な役割を果たしている。このような南北の相違を最も端的に表すことばが南船北馬であるが,これから転じて東奔西走などと同じく,あちらこちらと忙しく活動する意味にも使われる。