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●南海貿易 なんかいぼうえき

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国と南海諸地域(インドシナ,マレイなどの南洋およびインド洋,ペルシア湾方面)との貿易。南海貿易の起源は越族の番禺(広州)貿易にさかのぼる。秦の始皇帝は貿易の利を求めて番禺をとったが,秦滅亡後南越が独立,漢の武帝が南越を滅ぼして南海貿易は本格化した。漢代には番禺とともに日南(フエ付近)が,ついで交州(ハノイ付近)が港として栄えた。六朝時代には広州,交州に南海諸国の商船が来航。隆盛をみるのは唐代中期にアラビア・ペルシア商人が広州,交州,泉州,揚州に来航してからである。このころから中国人も南海貿易に進出し,宋元時代が最盛期で市舶使が貿易を管掌した。明代には海賊対策に海禁令を施行,密貿易が盛んになった。清初の遷海令で南海貿易は衰えたが,鄭氏の投降で禁令は解除された。乾隆年間(1736〜95)に貿易は広東一港となり,南京条約まで制限は続いた。貿易品は象牙や香料などを輸入,絹織物,陶磁器などを輸出した。