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●南海泡沫事件 なんかいほうまつじけん

AD1720 

 1720年,イギリスの経済界と政界に大混乱をもたらした事件。1711年にスペイン領の中・南アメリカと太平洋諸島との交易(主として奴隷供給)をめざして設立された南海会社は,実際の貿易をほとんど行わなかったのに,1720年,イングランド銀行東インド会社のもち分をのぞく国債の大部分を引き受けて国民の人気を博し,猛烈な株式投機熱をあおった。1720年前半に会社の株価はおよそ10倍に急騰し,これに刺激されて投機を目的とする実体のない“泡沫会社”が200以上も創設された。しかし,1720年後半にはブームはたちまち崩壊し,“南海の大恐慌”を招いた。南海会社の株価は暴落し,ブームにのって群生した泡沫会社はことごとく破産したのである。その結果数千人にのぼる投機家が破滅した。政府高官の責任と不正行為が追及され,ウイッグ政府のサンダーランドは失脚し,1721年,ウォルポール内閣が成立して大混乱の収拾にあたった。