●南海寄帰内法伝 なんかいききないほうでん
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唐の義浄(635〜713)の撰。南海寄帰伝とも大唐南海寄帰内法伝ともいう。義浄は671年(咸享2),広州より単身で海路インドにいたり,インド各地を旅行して689年(永昌1)広州に帰り,その年また「室利仏逝(シュリーヴィジャヤ)」(7〜11世紀ころ栄えたスマトラの王朝)にいたり,南海諸国の仏跡・教団をたずね,695年(証聖1),洛陽に帰った。本書は室利仏逝に滞在の期間に書かれ,691年(天授2),長安へ託送されたもの。当時のインド,南海30余国の民俗・社会を知る上で貴重な資料とされている。また,説一切有部派(小乗)の教団規律を正統とする立場から,インドおよび南海諸国の仏教徒の行儀,寺院生活の規律などを40章にわたって述べ,唐の仏教界の戒律生活について反省を求めている。