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●ナポレオン3世 ナポレオンさんせい

ヨーロッパ フランス共和国 AD1808 第一帝政

1808〜73(在位1852〜70)フランス皇帝。オランダ王ルイ=ボナパルトの第3子。ナポレオン1世の甥。第一帝政の没落後、幼くして亡命生活を強いられたが、青年期にボナパルト家再興の野心を抱き、1836年ストラスブールで、1840年にはブーローニュ七月王政打倒の反乱を企てたがともに失敗した。6年間を獄中で送ったのちイギリスに亡命。二月革命で帰国し、6月の補欠選挙でセーヌ県など4選挙区から議員に当選。資格に異論が出され辞職するが、9月に返り咲き、同年12月の大統領選挙では、ナポレオン伝説の影響力を利用し、大ナポレオンの追億に生きる農民層をはじめ幅広い諸階層に支持され、圧倒的勝利を収めた。大統領として、まず秩序党と組み共和派を抑えたのち、1851年12月のクーデタで普通選挙を撤回しようとした秩序党を制し、人民投票をてこに大統領権限を強化し、任期を10年に延長したが、翌年12月にまたも人民投票の圧倒的支持で帝位に就いた(第二帝政)。専制帝政と呼ばれる統治の前半期は、クリミア戦争やイタリア統一の援助で一定の成果を収め、国内的にも信用の整備を行い、イギリスとの自由貿易政策にもとづく通商条約を結んで産業発展に貢献した。その後、自由帝政に移行するが、1864〜67年にメキシコ干渉に失敗し、1870年、ビスマルクの術中にはまって開始した普仏戦争で敗れ、セダンで捕虜となり、ここに帝政は崩壊した。「馬上のサン=シモン」と呼ばれ、著書に『ナポレオン的観念』(1839)『貧困の絶滅』(1846)などがある。

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