●棗椰子 なつめやし
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ヤシ科の常緑高木で30mにもなる。雌雄異株。果実は梢から出た果軸に房状につく。各果は長さ3〜7cm,未熟果は緑色で固いが,熟すと黄または紅褐色になり,果実中最も甘い。生食のほか,ゼリーやジャムの原料となる。また,牛乳と混ぜたりして酒をつくる。未熟果も揚げ物にして食べる。果軸を切って出る樹液から砂糖もとれ,ヤシ酒も醸す。この果実は,古来アラビア人たちの主要な炭水化物食料源である。原生種の野生はないが,メソポタミア地方が原産と推定され,エジプトヘ有史以前に伝わり栽培された。ピラミッドの碑に樹形や果実の絵がある。北アフリカや西アジアの乾燥地帯に散在するオアシスのまわりに生えている。ナツメヤシは,雨が降ると花粉交配が妨げられ,また多湿の気候が生育に悪く,モンスーン地域には不適。現在の主産国は,イラク,サウジアラビア,エジプトなどであるが,北アメリカのアリゾナ州,カリフォルニア州にも導入され,栽培されている。