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●名付け親 なづけおや

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 生児の名付けを依頼することによって生まれる仮親。生児の名前は親がつけるのが一般的だが,名付けを他人に頼む場合も多い。長命な人,子福者などに頼んで,そうした人々の人生にあやかりたいと願ったり,両親の尊敬している人や,一生その子の強力な後立てとなってくれるような村のオモダチに命名してもらったりする。丈夫に育つようにと寺の住職に命名を頼んだり,神の申し子だからと神官に名付けてもらったりもする。このほか福岡県粕屋郡のように生後3日目に幼名をつけ,その名を19歳まで使って,元服のとき名付け親を頼んで名前をつけ替える例もある。この場合は名替親元服親,烏帽子規などとも呼ぶ。名付け親は子供が成長していく折り目折り目ごとに祝いの品を贈り,子供は名付け親を,お父さん・お母さんと呼んで,一生,親として仕えた。鳥取県日野郡では婚礼のとき,名付け親が,裃または羽織袴などを贈る風習があった。現在では,名付け親とのつきあいもしだいに簡略化されて,7歳の帯結びまで,などとしているところが多い。

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