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●菜種 なたね

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 アブラナ(油菜)あるいはウンダイ※注1※ともいう。ナプス(洋種・黒種)とカンペストリス(在来種・赤穂・黄鐘)の2種類がある。在来種は中世以前から栽培されてきたが,洋種は明治になってから入ってきた。菜種は初め菜食用として利用されたが,江戸時代には綿実とともに主要な製油原料となった。灯火用として農民も油を使用するに伴い需要が増え,また幕府諸藩が奨励したこともあって,菜種の栽培は水田の裏作・冬季の畑作物として全国的に普及した。いわゆる商品作物としての菜種生産である。とくに摂津,河内,和泉は中心的な製油地で,水車を使った大がかりな製油業者も生まれた。また菜種の油かすは干鰯とならぶ重要な肥料として利用されていた。明治以降はガス灯や電灯などの出現によって灯火用としての需要が落ちたため,菜種生産は大きな打撃を受けた。第二次世界大戦後,食用・工業用として一時期作付面積が増大したが,その後は年々減少している。

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