●ナーシル=ホスロー
アジア アジア AD1003
1003ごろ〜1074ごろ ペルシアのセルジューク朝時代の詩人・神学者・旅行家。セルジューク朝に仕えていたが,メッカ巡礼の途中でイスマーイール派に改宗,のち帰国して布教活動を熱心に続けた。しかし,スンナ派の迫害にあい,余生は,布教と執筆活動に専念した。代表作として,カシーダ詩形による『詩集 Diwan-e-Nasir-i-Khusrau』,マスナビー詩形の宗教・教訓詩である『幸福の書 Sa`adat-nameh』などがあげられる。作品自体としてはあまり価値をみいだされていないようであるが,当時のペルシアを研究する上にはきわめて重要なものであり,ペルシアにとって実りの多かったセルジューク朝時代のペルシア文学の発展に,大いに貢献していることに変わりはない。ほかに,メッカ巡礼を描いた『旅行記 Safar-nameh』,イスマーイール派入閣の『宗教の道』,哲学と神学の調和をはかろうとした『二賢集合の書 Jami’al-Hikmatayn』がある。