●ナジャフ
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イラクにあるシーア派の聖都。スンナ派では4代目カリフ,また十二イマーム派シーア主義では初代イマームであるアリーの廟がある。確実な証拠は存在しないが,この地はアリーの埋葬の地であると,シーア派の学者のあいだで信じられている。クーファでハワーリジュ派の刺客によって斃れたイマームが,のちにここへ移されたとされる。以来,頑迷で熱狂的なシーア派教徒が居住する町として知られてきた。ブーヤ朝(10世紀)やイルハーン朝(14世紀)に王朝の庇護を受けて発展した。オスマン朝がイラクを領有した結果,シーア派のイラン人がナジャフを中心とする聖地(ケルベラー,サーマッラー,ガーゼマインなど)への巡礼が困難となった。そのため,イラン国内での聖地巡礼(マシュハドやコムなど)が奨励されるようになった。さらに,ナジャフを中心とする聖地は,古来シーア派の学問研究の中心地であり,イラン人を中心とする多くの学生が,高名な学者を訪れ,学問を続けることが慣例となっていた。