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●ナーシーフ=アルヤージジー

アジア レバノン共和国 AD1800 

 1800〜71 ベイルートに近いカフル=シーマ生まれのキリスト教徒の詩人・言語学者。また,人文主義的なアラブ民族主義者である。父はイブン=シーナー派の医者であったが,ナーシーフは正規の教育は受けず,一修道僧について学問を修め,一時,ギリシア正教の教会付書記となったが,太守のバシールにみいだされて,その書記となったこともある。ムタナッビーに傾倒して,詩人としても有名になった。のちにバシールが左遷されてからはベイルートに移り,古典的な叙情詩,その他の著述を公にし,教育にもあたった。また,アラビア語の各種定期刊行物の出版にも先鞭をつけた。そして,コーランのアラビア語よりは,アラブの民謡,説話,史書などの言語のなかに,アラブ民族のもつ文化的価値のあることを主張し,そのアラビア語が異なる宗教を信仰する人々に共通する文化的な紐帯であると説き,アラブの統合を唱えた。