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●中務省 なかつかさしょう

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 大宝・養老令制における8省の一つ。『和名抄』による訓は「奈加乃万豆利古止乃豆加佐(なかのまつりごとのつかさ)」。本省の成立については,これを浄御原令の段階とする説と大宝令の段階とする説の2説があり,定説をみない。養老職員令によれば,四等官のなかに,侍従・内舎人・内記・監物・主鈴・典鑰らの品官が本省に所属し,被管官司として,中官職・左右大舎人寮・図書寮・内蔵寮・縫殿寮・陰陽寮・画工司・内薬司・内礼司の1職5寮3司があった。のちに令外官司として内匠寮が設置され,808年(大同3)には画工司がここに併合されている。また,同じく808年に内礼司が弾正台に,896年(寛平8)には内薬司が宮内省被管の典薬寮に,それぞれ統合整理されている。本省の職掌は非常に多岐にわたり複雑であるが,中務卿のおもな職掌としては,天皇に侍従し,詔勅の作成・宣旨にあたることなどがあげられる。また,品官や被管官司の種類や職掌もさまざまであるが,その多くは天皇や宮中にかかわりの深い諸務を分掌している。