●ナイル=サハラ語族 ナイル=サハラごぞく
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マリのニジェール川流域からチャド湖近辺,サハラ中北部の広い部分,ナイル川流域から東アフリカにかけての大勢力の語族。ソンガイ,サハラ,マバ,フル,シャリ=ナイル,コマに分かれる。このなかでも,シャリ=ナイルが最大の語派で,東スーダン語群,中央スーダン語群,クナマ語,ベルタ語群の4語群に下位分類される。東スーダン語群のなかには,多くの言語を含むナイル諸語があり,西ナイル諸語にシルク,ヌエル,東ナイル諸語にマサイ,テソ,トゥルカナ,南ナイル諸語にナンディ,ポコットなどがある。ナイル=サハラ語族の特徴としては,一般に声調をもつこと,名詞の複数形のつくり方に複雑な規則があること,文法上の性の区別があり,名詞に格変化のあること,動詞の派生形に話し手へ向う動作,話し手から遠ざかる動作,動作の繰り返しを意味する形があることなどがあげられる。なお,言語分類は J.グリーンバーグによる。