50音順    検 索

●内陸アジア ないりくアジア

AD 

 中央アジアから,西は南ロシア,東はモンゴル高原にかけてひろがる砂漠草原地帯と,広くはチャンタン高原をも含めたユーラシア大陸の内奥部をさす,歴史地理学上の用語。考古学でいう北方ユーラシア文化圏と一部重複しつつ,その南に位置する地域で,遊牧民族の興亡や東西文化の交流が,くりひろげられた舞台である。諸民族の織りなす複雑な歴史は,現在の民族分布にも反映し,同時に言語学の大きなテーマともなっており,スキタイ系騎馬文化以降この地に展開した歴史を対象に,さまざまな研究がすすめられている。低湿度で寒暑の差が大きい大陸性気候を呈し,主要産業は牧畜(羊を中心に馬・牛・駱駝など)で,一定の地域を季節的に移動するいわゆる遊牧形態である。最近では,大規模灌漑による砂漠の農地化が一部で進行する一方,豊富な天然資源とりわけ地下資源を利用しての,鉱工業誘致が盛んであり,総合的開発も行われている。