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●内部労働市場論 ないぶろうどうしじょうろん

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 1950年代にアメリカで誕生し,近年深化した労働市場論。等質的な労働力を前提としこれが企業を自由に出入りすると考える古典的労働市場論と異なり,企業の内部には一般外部労働市場から区別された独自の労働市場が存在すると説く。そして,この労働市場の内外への2分化は,要するに,企業に年功的な労使関係が形成されたことによって生じた,とする。すなわち,企業には特有の職務,職務序列が存在しており,これをこなす労働力は,従業員を職務につけながら訓練してしだいにその能力を高めていく以外になく,また,能力の向上=昇格にみあって昇給もなされることから労働者も同一企業にとどまることに利益を感じるようになり,こうして外部市場から独立した内部市場が形成されるとするのである。これは,日本に固有とされてきた年功的労使関係をアメリカにおいても発見したというもので,日本の労使関係の解明にとっても示唆するところの多い議論である。