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●内観 ないかん

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 内省,自己観察ともいう。われわれが直接に経験するところの意識を観察すること。それには,現在経験している意識だけでなく,記憶された過去の意識もあり,後者を追観といって区別する場合もある。ヴントやティチナーに始まる構成心理学や連合心理学において,科学的な方法として,実験的内観が用いられた。この場合,科学性は,条件を統制して,被験者に意図的に計画的に自己の意識過程を詳しく分析観察させることによって保証される。しかし,内観はその対象が個々人の意識であるため,他者によってその真偽を問うことができないことや,意識内容を正確に言語化できない幼児には用いられないという制限がある。これらの理由から,内観を方法とする研究は少なくなってきている。しかし,意識が人間の精神生活の非常に重要な部分を占めている以上,人間科学における内観の価値が小さくなることはないといえよう。